蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その8)

前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、

『分蜂群は最良の候補地を選択するのか?』前号に続き、

「分蜂群」がどのような場所を営巣として評価するのかを調査した結果、候補地が評価される際には、巣門の広さと巣箱の容積が重要な要素であることが分かった。

巣門を15平方cmから60平方cmに拡張すると、「探索蜂」はその巣箱を訪れなくなってしまう。

巣門の広さは、巣内の温度調節や外敵からのコロニー防衛と密接な関わりがある。「探索蜂」はある程度以上入口の広い空間は「営巣場所」に適さず、候補地として報告するに値しないと判断する様だ。

巣箱容積は、ある程度広い方がいいらしく、「分蜂群」は容積が15Lよりも40Lの巣箱を好む。

ほとんど光の届かない巣箱の中の容積を、どのようにして「探索蜂」は測定するのだろうか?
次号に続く。

 

巣門は、冬季になると通常の間口から1/5ぐらい(3〜4cm)に狭めている。これで、冷たい風が巣箱内に侵入するのを極力避けている。

巣箱内は、働き蜂は色んな工夫をこらして一年中35℃を保っている。巣門を狭くすることで、冬季の働き働きの温度管理の手助けになっている。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    分蜂群がどのような場所を営巣として評価するのかを調査した結果、巣門の広さと巣箱の容積が重要な要素であることと、ありますが、空の巣箱が置いてあることに、疑問を感じます。

    • nao_tenjp より:

      実験なので、簡易的に空の巣箱を使ったのでしょう。
      当方は以前「分蜂群」が養蜂場のすぐ近くに置いていた
      空の巣箱に入り込んだのを見ました。

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