蜜蜂ーやはり1群で女王蜂消失

前号で1群の女王蜂が消失した様だと述べたが、30日に内検を行ったところ、やはり女王蜂は確認できなかった。

女王蜂不在が長く続くと働き蜂は緊急事態と捉え、女王蜂がいる時には機能しなかった卵巣を大きくし、産卵を始める。これを「働蜂産卵」というが、この産卵では精子がないため、雄蜂しか産まれず、いずれはコロニーの維持ができなくなり、消滅してしまう。

そこで、一万匹以上いる働き蜂を生かすため、残り3群で1番働き蜂が少ない群に統合することにした。

その巣箱にはやはり一万匹ほどの働き蜂、わずかな雄蜂そして1匹の女王蜂が居るが、その巣箱の上に継箱を載せ、そこに女王蜂不在の巣箱から巣枠9枚を移動した。

移動に当たっては、両巣箱内の蜂達にアルコールを噴霧し、女王蜂のフェロモンの影響を極力除いてやり、上下の巣箱間には1枚の新聞紙を置き、ところどころ小さな穴を開けておく。

そうすることで、両箱の働き蜂がいきなり遭遇しない様にしておくことで争いを少なくしている。それでも働き蜂同士が争ってかなりの蜂が死んでしまう。

統合した直後でも既に巣箱の入口には10数匹の死んだ働き蜂が見られた。

写真左奥の巣箱の上側には、手前に置いていた女王蜂不在の巣箱から移動した一万匹ほどの巣枠が入っている。手前の巣箱は空となり、取り除いたところである。

 

 

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    経験がものをいってますね。
    りっぱな養蜂家だと思います。

    • nao_tenjp より:

      経験値は上がりましたが、養蜂技術は
      なかなか上がりません。
      おそらく、どんな養蜂家でも遭遇する問題
      でしょうが、歩留まりからいって少群養蜂では
      難しさがあります。

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