蜜蜂ー「分蜂」をめぐるドラマ(その5)
5月31日に『「分蜂」をめぐるドラマ』についてアップしたが、その続きを紹介したい。
「ミツバチの世界」坂上昭一著によると、
分蜂群が新しい棲家を決定する「発見ダンス」はただ一つ、重要な点で本来の「収穫ダンス」とは違っている。
「収穫ダンス」の場合は、他の条件、例えば食餌源の優劣などが等しければ、近距離ダンスの方が活発になされる。
新棲家「発見ダンス」では、逆に遠距離情報の方が活発で、多くの仲間を引き付ける。わざわざ苦労の多い遠路を選ぶという。
この一見愚挙としか思えない行動には、進化が選択した深い配慮が潜んでいる。
分蜂本巣の群から遠いほど「分蜂群」は、前者との採餌競争を避けることができるからであろうとのこと。 次号に続く。
「収穫ダンス」は内検の時によく見かけるが、分蜂の回数が極めて少ないこともあって分蜂の時の「発見ダンス」は見たことがない。
分蜂群が分蜂本巣からより遠いところに新居を構えることで、採餌圏の競合を避ける様だが、これも蜜蜂達の生存を高める一つであろうか。
収穫ダンス、発見ダンス、活発ダンス、不活発ダンス、この4つのダンスは、どのようなダンスなんでしょうか?
こういうところに面白みを感じます。
ダンスそのものは、同じ様な動きです。
餌場が近くと遠いところを表現するのには
回転とか動く距離が違ってきます。