蜜蜂ー「令和7年養蜂産業振興会の講演会』(その2)
前号に続き「令和7年養蜂産業振興会講演」
『ミツバチの凄い脳力とそれが発達した理由』玉川大学名誉教授佐々木正己氏
そんなミツバチだが、実は幼虫の時の脳は極めて未発達である。
ミツバチの幼虫は働きの保護下にあり、外敵に備える必要はなく、食べ物もミルクの形で親から与えられるので、脳を使う必要がないからであろう。
脳は成虫になる直前の蛹の時期に急速に発達する。しかし成虫になったばかりでは、まだ学習能力がほとんどない。
この能力は、通常羽化後1週間ほどかけて発達する。これはミツバチの巣の中が食料は貯蔵してあるし、外敵からも守られて安全であり、羽化後1週間程度は外に出ることもないことが関係しているからであろう。
若い蜂はまだ体内時計も未発達で、昼夜のリズムがはっきりしない。ただし、これは四六時中餌を要求する幼虫たちの育児係にとってもむしろ都合がいいとのこと。 次号に続く。
庭の花びらを啄むヒヨドリ
蜜蜂の脳は幼虫の時は未発達、蛹になると急速に発達するが、成虫になっても1週間ほどは学習能力はほとんどないとのこと。
羽化後成虫になっても、1週間ほどは内勤で外に出ないため、学習能力は発達せず、外勤する頃になると急速に発達する、これは必要な時に発達する脳の合理的な成長ということか。
蜜蜂の脳は、
・幼虫の時は未発達、
・蛹になると急速に発達する。
・成虫になっても1週間ほどは学習能力はほとんどない。
とあります。よくも、このようなことがわかるものだと、感心します。
玉川大学では専門の蜜蜂研究科があり、先生も
充実している様で、学生達と地道な研究がなされています。