その他ーアニサキス「スーツ」で味方に

2022.8.29朝日新聞の『アニサキス「スーツ」で味方に』と興味深い記事が出ていたので紹介したい。

寄生虫に「スーツ」を着せたら、人間の味方になる日が来るかも知れない。大阪大の研究チームが、寄生虫を生きたままゲルに包む方法を開発した。

ゲルに含ませる成分によっては、『がん』をやっつける機能を持たせることができるという。

同大大学院基礎工学研究科の境教授が目に付けたのは、「アニサキス」、線虫の一種で、クジラや魚の体内で暮らす。新鮮な魚と一緒に食べてしまうと、アレルギー反応で胃痛を引き起こすこともあるため、その悪名は高い。

「アニサキス」は、がん細胞の匂いを嗅ぎ分けて、近づいていくとの報告がある。再生医療や、薬剤を体内の特定の部分に送り込む研究に携わってきた境教授は、この性質を有効活用できないかと考えた。

動物の細胞の表面を、酵素を使ってゲルでコーティングする技術は開発済み。これをアニサキスにも用いたとのこと。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　次号に続く。

数年前、「線虫」による「がん」の特定についての研究をアップしたが、最近は「線虫」によるがんの特定が一般的になってきている。