蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その22)

前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、

『おわりに』前号に続き、

なぜ、ミツバチはヒトの様な問題解決方法を取らないのだろうか?この問いに対する決定的な回答はまだない。

しかし、ここで紹介した様な例を見れば、自然が生物種によって異なった問題解決の方法を進化させたことは明らかだ。

ヒトは、大きな脳を進化させ、個体ごとにかなり高度な情報処理を行えるようになった。私達は、この処理能力の高さを「頭がいい」といって誇る傾向があるが、ミツバチに言わせれば、そんなことは重要なことではないのかも知れない。

なぜなら、ミツバチが目指した方向は、まったく違っているからだ。ミツバチ達は、一個体一個体に大きな頭脳を持たせるかわりに、集団になった時に素晴らしい威力を発揮する「しくみ」を進化させた。

この「しくみ」こそが、ミツバチの本領といえるだろうとのこと。      次号に続く。

ヒトは、大きな頭脳を持って一個体で高度な情報処理が行えるよう進化し、ミツバチは一個体の頭脳はヒトに比べれば極めて小さいが、集団になった時に威力を発揮する情報処理能力を進化させたとのこと。

ミツバチは集団生活を営む上で身に付けた目的地を示す「尻振り走行」ダンスは、ミツバチの「伝達手段」としての専売特許であろう。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    ヒトは、一個体で高度な情報処理が行えるよう進化し、ミツバチは集団になった時に威力を発揮する、どちらがいいのか、分かりません。
    どちらが、後世から見たら、良かったのか、もしかしたら、ミツバチの方が上かもしれません。

    • nao_tenjp より:

      どちらがいいかの問題ではないと思います。
      ミツバチは集団でしか生きられない昆虫ですから、
      そのような仕組みができあがったのでしょう。

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