蜜蜂ーコロニーの生活史(その4)
前号に続き、「コロニーの生活史」について、坂上昭一著「ミツバチの世界」から、
『生存曲線』
羽化直後の働き蜂300匹に個体マークを付けて巣に戻し、一定期間おきに各個体の生死を確認する。
一方、観察開始後7〜15日目頃、つまりマーク個体が内役から外役に転ずる少し前から、巣箱の入口で一日頑張り、マーク個体の出入りを記録する。
この結果、登録された個体は次第に記録から消えていく。結果を調査日毎にプロットしていけば、「生存曲線」が得られる。
もとより、ある個体がたまたま外出中だったり、巣室に体を突っ込んでいたりして記録洩れになることはある。
しかし、特定の個体が毎回我々の追求を逃れる可能性は少ないから、得られた曲線は、真の「生存曲線」より僅かに下回るとしても大体その近似と見做し得るとのこと。 次号に続く。
早朝の部原海岸

最盛期の働き蜂の寿命は、35日と言われており、羽化から15日経たない頃になると外役に出る。その頃になったら、入口を1日数時間観察して個体マークを付けた働き蜂の帰りを観察するとのこと。
地道な観察によって「生存曲線」が得られる様だ。
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