蜜蜂ー働き蜂の作業(その10)

前号に続き、「働き蜂の作業」について、坂上昭一著「ミツバチの世界」から、

蜜蜂ではどうか?

蜜蜂は二大食餌源である花蜜と花粉をそれぞれ専門家が別々に集める。花蜜集めの働き蜂は帰巣して他の働き蜂に餌を吐き出すと、すぐ次の採餌に飛び立つ。

採餌系列は、それだけで独立のループとなっている。受け取った花蜜は、他の働き蜂に渡されることもあるが、結局は巣室に貯蔵される。

しかもその後、何匹もの働き蜂が蜜を吸い出し、舌の間に挟んで口の動きで水分を蒸発、濃縮させる。

一方、花粉の方も同じリレー制で貯蔵される。幼虫への給餌は別の働き蜂の仕事だ。

それも単純に蜂蜜と花粉を混ぜて与えるのではない。これらは一度体内に吸収され、複雑な生理的過程によって下咽頭線から分泌されるロイヤルゼリーとなって初めて幼虫の口に入る。

以上3段階の経過は、前に述べた老・中・若齢の働き蜂の分業と対応している。アシナガバチと蜜蜂、両者の仕事ぶりには、家内工業と近代的大工場との差を連想させる様な開きがないだろうかとのこと。                         今号はこれで終了。

蜜蜂の働き蜂は、①花蜜の収集、②花蜜から蜂蜜の生産、③花粉収集からロイヤルゼリーの生産と複雑な3段階の作業プロセスを行っている。

それに比べアシナガバチの作業プロセスは単純であり、著者はこれを家内工業と称しているが、蜜蜂の作業プロセスは近代的大工業と言える様な複雑なプロセスを経ている。

蜜蜂は、理に適った特別な能力を持っていると言っても過言ではない。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    蜜蜂は特別な能力を持っている、とのこと。
    このようなことは知られていないが、おもしろい話です。

    • nao_tenjp より:

      蜜蜂の生態を知れば知るほど、凄い能力を持っている
      ことに関心させられます。

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