蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その15)

前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、

『探索蜂間の合意はどのようになされるのか?』前号に続き、

「探索蜂」が「分蜂蜂球」と候補地との往復を繰り返すうちに、「蜂球」に滞在している間に行う『尻振り走行』数が段々と減っていき、そのうちにダンスは止められてしまうのである。

Seeley(2003)は、固体識別した「探索蜂」のダンスを詳しく解析して、探索飛行に再出発した「探索蜂」が「分蜂蜂球」に戻ると、前回のダンスに比べて『尻振り走行』数が平均で15回減少することを突き止めている。

そして、この減少率は候補地の質と関係がなく、いい候補地を見つけた「探索蜂」でも、最終的にはダンスを止めてしまう。

実は、この「探索蜂」の性質が、「分蜂群」が質のよい候補地選ぶために非常に重要な働きをしているのであるとのこと。                      次号に続く。

「探索蜂」の『尻振り走行』数が段々と減少し、そのうちに止められてしまうとのこと。

『止められてしまう』とはなんらかの働きがあってのことか?探索蜂自身の判断に基づくのか?当方は知る由もないが!

おすすめ

2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    最後に残った探索蜂に決まるまでのプロセスは、パリオリンピックのダンス競技(名前が分かりません)に、似ていますね。

    • nao_tenjp より:

      最終的な候補地は、探索蜂のダンス「方向」「距離」
      が一ヶ所に収束した所になる様です。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください