蜜蜂ー巣枠の構造(その6)
前号に続き「巣枠の構造」について、「ミツバチの科学」坂上昭一著から紹介したい。
『自家製のロウ』
巣の材料である蜜ロウ、これもなかなかの傑作、主成分は炭化水素と脂肪酸で残りの大半が長鎖アルコールの各種エステルという複雑な物質とのこと。
蜜蜂は、栄養源として花に依存し、多量の花蜜を採取する能力を身につけたため、自家製のロウという可塑性・耐水性共に抜群の材料を開発した。
花蜜、つまり糖は炭素、水素、酸素からなり、同じ成分からなるロウを糖から作ることは可能なはずだ。この転換の化学的プロセスは複雑であろうし、エネルギー源もいる。だが、蜜蜂は、材料かつエネルギー源たる糖を集めるために生まれてきた昆虫である。 次号に続く
蜜蜂は採取する花蜜から色んなものを作る能力を備えており、その一つが蜜ロウである。
蜜ロウですが、活用の方法が、多種にわたってありそうな気がします。
その研究は進んでいませんか?
煙の出ないろうそく、化粧品などの活用があります。
その他にもあると思います。