蜜蜂ー巣枠の構造(その2)
前号に続き、蜜蜂の巣枠について、「ミツバチの世界」坂上昭一著から(その2)として紹介したい。
蜜蜂の巣は六角柱でその合理性
巣枠は写真の様に巣盤の表と裏の両面に、六角形の巣室が整然と並んでいる。
その見事さはケプラーをはじめとする数人の数学者を含め、多くの学者に度々取り上げられてきた。
空間を面積の等しい同一図形で区切る場合、隙間なしに詰め込めるのは、三角形、四角形と六角形だけである。そして、同一面積のこれらの図形のうちで、辺の長さの合計が一番短いのは六角形である。
つまり、巣室が同じ長さで断面が三図形のいずれかである角柱だとすると、一番材料が少なくて済むのは六角柱だということになる。もちろん、一つの巣室だけ考えれば円柱が一番経済的であろうが、これでは並べた時に隙間ができてしまうとのこと。 次号に続く
更に巣室の驚く工夫を紹介したい。
空間を面積の等しい同一図形で区切る場合、隙間なしに詰め込めるのは、三角形、四角形、六角形。同一面積で、辺の長さの合計が一番短いのは六角形。おもしろいし、おどろきです。ミツバチ以外にもありますか?
立体的な六角柱は、蜜蜂の巣以外に知りません。
平面では、雲の巣が六角形の様です。