蜜蜂ーハチは何故刺すのか(その10)
『ハチとフィールドと』坂上昭一著から、『ハチは何故刺すのか(その10)を紹介したい。
<群の維持のために使うハリ>
ミツバチのハリが取れるのは、我々恒温動物に対してだけ、他の昆虫を刺す時には取れない。ハチが一対一で戦える様な小さな敵に対する時、ハチはハリを失くしはしない。哺乳類と鳥類との弾力性に富んだ皮膚に対する時にのみ、ハチは攻撃によってハリを失くして命を失う。
ハチの集団全体、つまり巣が襲われることは大問題であり、鳥や獣が巣を襲った時、巣さえ守られれば、数百或いは数千匹の個体がハリを失くして死んでもまず防御は成功したと言えるとのこと。 次号に続く。
巣を守るための特攻隊なんですね。
人の世界で自己犠牲はなかなかできないことですね。