蜜蜂ーハチは何故刺すのか(その9)
『ハチとフィールドと』坂上昭一著から、『ハチは何故刺すのか(その9)』を紹介したい。
<特殊な構造を持つミツバチのハリ>
ミツバチと他のハチでは刺した後で違いが出る。他のハチは刺した後には痛みと膨れが残るに過ぎない。ミツバチでは刺したハリは体から千切れて皮膚に残るため、ダメージが大きい。ハリと共にかなり多くの内臓も千切れて破壊され、刺したハチは生命を失う。
ミツバチのハリの先には数個の逆向きのトゲ状のものが付いており、人の皮膚に刺さったハリはこれによって皮下組織にしっかりと定着し、釣針の様に取れなくなる。
この現象を個体維持と言う見地から見るならば、肝心の個体の死を招くのだから、こんな無意味なことはない。何故この様な一見馬鹿げた構造が備わっているのか、長らく疑問にされてきたとのこと。 次号に続く。
ミツバチと他のハチでは、針に構造の違いがあるんですね。
その理由に、興味があります。
蜜蜂は数万匹の大集団で生活し、巣がその母体になります。
巣の防御は重大事項ですから、攻撃に使うハリが強力でなければ
ならず、特殊性があると思います。