養蜂ーついに分蜂(その3)
前号に続き「ついに分蜂」について紹介したい。
元の巣箱近くに留まった写真の分蜂群は、次の早朝に新たな巣箱に取り込んだが、この分蜂群をそのまま放置しておくといずれ離れて新棲家に移動する。
この集塊の場所は「中継地」で最低でも3日ほどはここに留まる。
分蜂群は、旧女王蜂1匹、雄蜂200匹程度、各日齢の働蜂数千匹であり、新たなコロニーとして生存できる構成になっている。
写真の様に分蜂群が集塊となり落ち着くと、探索蜂が新たな棲家を探しに出かける。その蜂が帰ってくると、以前紹介した『収穫ダンス』で集塊の蜂達に場所を披露する。このダンスを見た他の探索蜂がその場所に訪れ、適切な場所かどうか調べる。
最初の場所が適切でないとなったら、他の探索蜂が別の棲家を探しに出かけ、帰ってくるとまた『収穫ダンス』で次の場所を披露して前記を何回か繰り返す。
この一種「談合」的なことを行い、蜂達が概ね納得したら全ての蜂は新たな棲家に移動する。
談合を何回もやっても行き先が決まらないこともある様で、ある調査では14日もまとまらず、集塊はその場でむき出しの巣を作った例もあったとのこと。 次号に続く。
蜂達が概ね納得してから、全ての蜂は新たな棲家に移動、このプロセスに感心します。
概ね納得を決定したとき、どのような行動を示すのでしょうか?
正に多数決の論理ですね。
分蜂のトリガーは、唸り駆けとのこと、
同じ合図をしているかも知れません。