蜜蜂ー2024養蜂産業振興会の講演会参加(その30)

24日に続き「2024養蜂産業振興会の講演会」について

「女王蜂の生涯と体の秘密ーどうして働き蜂とこんなに違うのか?ー」玉川大学名誉教授 佐々木正己氏

『女王物質』前号に続き

何らかの事故で女王蜂が失われると、コロニー内では直ぐにレスキューシステムが働き、「変成王台」で代わりの女王蜂の養成が試みられる。

既に働き蜂路線を歩み始めた働き蜂の巣房内の幼虫も、孵化後3.5日までであれば、まだ何んとか女王蜂になれる。

もしコロニー内にその様な卵がなければ、働き蜂の一部が卵巣を発達させ、「擬似女王化」する。こうした働き蜂は実際に卵を産む「所謂働蜂産卵」である。

この過程はニホンミツバチでは女王蜂が不在になると直ぐに始まるが、セイヨウミツバチでは日数を要する「日数は品種により大きく異なる」とのこと。         次号に続く。

女王蜂が不在となると、コロニーは絶滅に向かうことを感じるのであろう。

働き蜂は女王蜂が居なくなったら、直ちに「変成王台」を作り、新女王蜂の養成に取り掛かるが、条件に適う幼虫がいなければ成功しない。

そうなると働き蜂は自分で産卵し、新女王蜂作りを試みるが、羽化しても女王蜂にはなれない。そこまでいくと、人が新たな女王蜂を挿入してやらない限り、そのコロニーは全滅に向かう。

養蜂家はその変遷を見ながら、適切な処置が求められる。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    女王蜂が不在になる経験はありますか?

    • nao_tenjp より:

      昨年も突然居なくなることが、2回ありました。
      1回目は、原因不明
      2回目は、後で分かったのですが分峰、小規模の分峰
      だったので気付くのが遅れました。

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