蜜蜂ー蜜蜂の現状(その3)

前号に続き「蜜蜂の現状」について、

前々号、前号と2回にわたって「蜜蜂の統合」について述べたが、今回は越冬に備えての準備作業を紹介したい。

10月に入ると働蜂は減勢が始まり、11月には上の段の巣箱にはわずかな働蜂しかいなくなるので、上の段は卸して下の段だけにする。

下の段には女王蜂とわずかな雄蜂、8000匹以上の働蜂が居るが、これらで越冬を行うことになる。巣箱内には9枚の巣枠が入っており、中の5枠ほどが蜜蜂で混んでおり、外側にいくほど少なくなる。外側にはできるだけ多くの蜂蜜を貯めた巣枠を置いている。

写真の様に「女王蜂」を隔離した「王籠」をはめ込んだ巣枠を中央に置き、その横には働蜂が多く付いた巣枠を置く。

この様に巣枠を配置することで、寒くなってくると巣枠の中ほどで蜂球を形成するが、蜂達が混み合うことで熱が発生し、35℃程度を維持して越冬する。

女王蜂の隔離は、最近の暖冬で真冬でも産卵するので、産卵を停止させるのが目的で、もしミツバチヘギイタダニが生息していたら、ダニの産卵を防ぐことになる。

女王蜂が産卵し、卵が幼虫の段階になった時、そこにダニが産卵するので、それを断つことでダニの繁殖を防いでいる。

女王蜂の真冬の産卵は必要なく、産卵がなければ、女王蜂も働蜂も休めることで越冬がより容易になる。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    この時期、巣枠を引き出すと、温度が下がって、悪影響は出ないのでしょうか?

    • nao_tenjp より:

      あまり低音の時に長い時間出しておくことは
      避けた方がいいです。
      外気温が10℃以上あると問題ないです。

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