蜜蜂ー巣枠の構造(その4)
前号に続き、「巣枠の構造」について、「ミツバチの科学」坂上昭一著から紹介したい。
『巣室のデザイン』
巣枠の両側の巣室は、前号で全室水平から約13度上向きに並んでいると述べたが、その巣室の底部は上下左右共に半分の幅ずつずれて配列されている。つまり、両サイドの巣室は正体してはいない。
この底部が大変な代物、ここは研究者の名をとって、『マラルディのピラミッド』と呼ばれている。三つの菱形からなる低い三角錐を作る条件で、「同形同大の三つの菱形からなり、互い違いに接する六角柱端」を最も少ない材料で作るには、底部の角度を何度にすればよいか?
数学者の出した回答は、109度28分、これに対して、定規もコンパスも理性も持たずに蜜蜂が実現する答えは、何と106〜108という近い値とのこと。 次号に続く
巣枠一つとっても実に合理的に作られている。
千葉の県花であるキョウチクトウ
「同形同大の三つの菱形からなり、互い違いに接する六角柱端」を最も少ない材料で作るには、底部の角度を106〜108度、とありますが、ミツバチがつくりあげた角度ですか?
その通りで、蜜蜂が作ったものを調べたら、その角度
だった様です。