蜜蜂ー働蜂の驚くべき採集能力(その2)

前号に続き、「働蜂の驚くべき採集能力」について紹介したい。

1群の巣箱に数万匹の蜜蜂が棲息しているが、このコロニーには1匹の女王蜂、全体の約5%の雄蜂、そして全体の約95%の雌蜂である働蜂で構成されている。

巣箱内の内勤仕事、外に出て花蜜・花粉を採集するなどの外勤仕事に大別されるが、これらのほぼ全ての仕事は働蜂によってなされている。

全体の仕事は、約15のタスクに分かれており、タスクの大半は内勤仕事であるため、外勤仕事である花蜜などの採集仕事に関わる働蜂はそれ程多くないとも言える。

前回、花蜜採集に関わる働蜂は約1万匹と述べたが、実はもっと少ない数千匹で行っていると見た方が妥当と思われる。仮に5000匹の働蜂で花蜜採集を行っているとすれば、1日に1匹当たりの訪花は20回に及ぶことになる。

カラスザンショウの木々は養蜂場の近くに多くあるため、1匹当たり20回ほどの採集飛行を行なっているのであろう。それにしてもこの花蜜採集能力の高さは驚嘆である。

養蜂場の日除・風除けに植えたゴーヤも大きくなり、その役目を果たし始めた。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    外勤の方が内勤よりも多いような気がしますが、その比率は分かるのでしょうか?

    • nao_tenjp より:

      北大の教授の研究調査によると、働蜂の全タスクは14あって
      内勤が11、外勤が3で圧倒的に内勤に関わる働蜂が多いです。
      外勤のタスクは門番、花粉採集、花蜜採集で蜜集めの割合は
      全タスクの10%強です。
      1群当たり、4万匹の働蜂はいますから、4000から5000匹が
      花蜜集めに従事していると見るのが妥当でしょう。

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