蜜蜂ー働き蜂は五、七角形の育房を作って建築上の問題を解決する(その10)
前号に続き「働き蜂は五、七角形の育房を作って建築上の問題を解決する」神戸大学大学院人間発達環境学研究科 佐賀達矢氏
『まとめ』
蜂の巣の正六角形は、働き蜂が触覚を用いて長さを測りながら正確に作ることが知られている。
これまで、正六角形以外の形の育房は働き蜂のミスだとも考えられてきたが、それらは計算済みの五角形、七角形であることが分かった。
ミツバチ属とクロスズメバチ属の種では、働き蜂が将来のズレを予測しているかの様に、小さい育房の並びに更に一回り小さい五角形、それに合う様に大きな七角形を作っている。
これによって巣全体として隙間なく巣作りを行えていることが明らかになったとのこと。本号はこれで終了。
小さい育房から大きい育房に移行する部分(移行部)に四、五、七、ハ角形の育房が観察され、その中では五と七角形がの割合が高かった様だ。
蜂達は、移行部のズレを解決することで空間をなくして巣枠全体の構造を強化しているが、産卵や蜂蜜の貯蔵上の機能には問題ないようだ
当方は巣枠をまだ詳細に観察していないので、空の巣枠を調べてみたいと思っている。
空の巣枠を調べた結果を報告してください。
作業中に見たところでは、五、七角形の巣房には気づいてません。
注視してみます。