蜜蜂ーモンゴルの養蜂(その1)
14日に続き「モンゴルの養蜂」について、公益社団法人 国際農林業協働協会 森女史
モンゴルの養蜂は、1950年代後半に、セレンゲ県を中心とする北部の森林地帯にソビエト連邦からミツバチが持ち込まれたのが始まりとされています。
社会主義政権下だった当時は、国営農場の花粉交配も目的の一つでした。しかし、1990年代の市場経済移行期に入ると養蜂はいったん衰退し、2010年頃までは少数の養蜂家が細々と養蜂を続けるという状況が続きました。
その後、2010年代に入ると、養蜂家が再び増え始めます。2007年に40戸程度だった養蜂家数※は2016年には約670戸、現在は1000戸近くまで増えており、ハチミツ生産量も2007年の12tから174tとなっていますとのこと。 次号に続く。
※ 養蜂家数はモンゴル養蜂協会最高評議会調べ、および聞き取りによる。ハチミツ生産量はFAOSTATによる。
1950年代後半、ソビエト連邦からモンゴル北部の森林地帯にミツバチが持ち込まれ、国営農場における「花粉交配」がモンゴルの養蜂の始まりであった様だ。
細々と養蜂が営なわれ、2010年代には養蜂家が増え初め、現在は1000戸ほどまで増えたとのこと、世界の養蜂が行われている国々とは格段に少ない規模と思われるが、モンゴルの養蜂業としては目覚ましい発展を遂げているのであろう。
モンゴルの養蜂家1000というのは、多いのでしょうか。
ちなみに、日本の養蜂家の数はどの程度でしょうか、それがわかると、なんとなくイメージが湧きます。
日本は、趣味の養蜂家も含めて約1万です。
蜜蜂を一群でも飼育すると、必ず県知事宛に、毎年蜜蜂飼育届け
を提出する義務があるので、かなり精度の高い数値です。