蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その8)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、
『1/4〜1/2を切り取った巣板「カット巣板」による時差式ダニトラップの実際』として、
① 巣板の下方部分を1/4〜1/2切り取り、巣箱の外側に入れる。最盛期であると間もなくカットした空白部分に雄蜂の巣房が作られ、同時にその巣房に雄蜂になる卵が産み落とされる。
② 1週間後、反対側の外側にもう1枚、同様に準備したカット巣板を挿入する。
③ 2週間後、初めに入れたカット巣板を取り出すと下部に新たに作られた雄蜂巣房では、雄蜂の幼虫が成長しており、蓋掛けが行われている。この雄蜂の巣房部分を全て切り落とし、巣板は再び同じ場所に挿入する。
④ 3週間後、2回目に入れたカット巣板でも同様に有蓋の雄蜂巣房を切り落として元の場所に戻す。
⑤ 以上を繰り返すことにより「ダニトラップ」を常に巣箱内に設置することができる。こうしてダニの被害を最小限に抑えること目指すとのこと。 次号に続く。
いよいよ本題の「時差式ダニトラップによる駆除法」が紹介されたが、当方も今年から初めて実践している。
論文の様に毎週毎週きちんと雄蜂の巣房を切り取ることができていないが、ある程度はできており、ダニ駆除としての効果は出ていると思われる。
ダニトラップを常に巣箱内に設置することにより、ダニ被害を防ぐ方法だったんですね。
読んでいると、困難な作業の連続のような印象を受けました。
養蜂をやっている人でないと中々理解ができないことがあると
思います。