蜜蜂ーミツバチヘギイタダニについて(その18)
前号に続き「ミツバチヘギイタダニ」について紹介したい。
元玉川大学農学部干場教授の論文「時差式ダニトラップによる駆除法」によると、
『ダニ管理に関するその他の情報』
冬期を暖かいところで越冬させることは一般的に行われていて、東北地方などの寒い地域から千葉や伊豆半島、九州などに多くの蜂群を移動し越冬させている。
しかし、温暖地では女王蜂が産卵を停止しないため、『ダニ』にとっては冬期でさえも良い生息環境が継続されることになる。
『ダニ』の管理の観点からは、10〜11月までにウインタービー(体が越冬用に準備された蜂で冬蜂ともいう)を生産し、東北以北など寒い地域で越冬させることを提案したい。
寒冷地で越冬することで女王蜂は早めに産卵を停止することで、育児の必要がなくなり、女王蜂と働蜂を休ませることができる。
雄、雌の蜂児がなくなれば『ダニ』の生息環境を断つことになり、有効な『ダニ対策』になるとのこと。 次号に続く。
蜜蜂は昔から温暖な地域で越冬するのが当たり前となっていたが、それが『ダニ』の生息にとっては好都合となっていた。
元干場教授の提案にある様に、冬期は温暖な地域から寒い地域に越冬群を今までとは逆に移動させることが重要とのこと、多くの養蜂家が意識改革できるであろうか?
10月〜11月、ウインタービーを生産し、寒い地域で越冬させること、この方法、よさそうですね。
どんな生物も、休養期、があるように思います。
大きな養蜂家は、今までとは逆のことをやることになります。
意識改革、受け入れ先と土地の提供など、直ぐにはできない
でしょう。