蜜蜂ーミツバチの性を決めるユニークな仕組み(その15)

前号に続き「ミツバチのユニークな性を決める仕組み」国立研究開発法人 峰特別研究員

『おわりに』前号に続き、

受精卵からオスが産まれてくることは、分子生物学的な手法を用いることで回避することができます。

ミツバチの「性決定遺伝子」であるCSDには幾つものバリエーションがあると話しましたが、女王蜂のDNAを調べることで、その女王蜂が持つ「性決定遺伝子」のバリエーションを把握することができます。

例えば、この女王蜂は「AとBの性決定遺伝子」を持つ、別の女王蜂は「CとDの性決定遺伝子」を持つといったことです。

女王蜂の持つ「性決定遺伝子」の種類を把握し、「性決定遺伝子」のバリエーションに偏りが出ない女王蜂同士を交配に用いることで、受精卵からオスが生まれ難い組み合わせを選出することができます。

筆者(峰特別研究員)の研究グループでは「性決定遺伝子」の種類を把握することで、近親交配を行なっても問題なく育種が可能になる手法の開発を行なっています。

今後も人類が安定してミツバチを利用する上で非常に重要な研究になるとのこと。

本号はこれで終了。

国立研究開発法人の研究グループにて、「性決定遺伝子」の種類を把握することで、近親交配を行なって問題なく育種が可能になる開発を行っているとのこと。

近親交配の問題解決に役立つ開発なので、研究を加速して早くその様な育種の蜜蜂を養蜂家に届けて欲しいものである。

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1件の返信

  1. 里山里海 より:

    近親交配を行なっても問題なく育種が可能になる手法の開発は、なぜ必要なんですか?

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