蜜蜂ーミツバチのユニークな性を決める仕組み(その14)
11月27日に続き「ミツバチのユニークな性を決める仕組み」国立研究開発法人 峰特別研究員
『おわりに』前号に続き、
ヒトを含めた哺乳類のメスは交尾後に受精のタイミングを制御することはできないが、ミツバチを含めた「受精嚢」を持つ多くの昆虫は自身で「受精卵/未受精卵」の産み分けが可能です。
また、一度交尾すれば何年も精子を保持し続け、任意のタイミングで使用することができるという繁殖におけるアドバンテージを有しています。
ミツバチの場合、女王蜂は暖かくなってきたら、働き蜂が欲しいのでメスを産む、交尾の時期になったら未受精卵からオスを産みます。
また、極端に暑かったり寒かったりする場合には、女王蜂は一旦産卵を停止し、環境がよくなってから産卵を再開するといった器用なことができます。
これは、「受精嚢」を持ち、メスとオスの産み分けが可能であるミツバチの大きな特徴といえるとのこと。 次号に続く。
ミツバチを含めた多くの昆虫が「受精嚢」を持ち、自身で受精卵と未受精卵を産み分けができ、かつ一度交尾すれば何年も精子を保持し続け、任意のタイミングで使用できるという繁殖におけるアドバンテージを有しているとのこと。
これは、ヒトを含めた哺乳類とは繁殖に大きな違いがあり、とても興味深いことである。
昆虫が「受精嚢」を持ち、自身で受精卵と未受精卵を産み分けができ、かつ一度交尾すれば何年も精子を保持し続け、任意のタイミングで使用できる。なぜ、昆虫は哺乳類とは違う繁殖方法を採用したのでしょうか。