蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その20)

前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、

『探索蜂間の相互抑制』前号に続き、

Seeley et al.,(2012)は、ある「分蜂群」に2つの候補地を同時に与え、それぞれの候補地を訪れた「探索蜂」を異なる色でマーキングした。

そして、「分蜂蜂球」上で「探索蜂」間の相互作用を観察したところ、停止信号が送られる相手は発信者とは異なる色(異なる候補地を訪れた)の蜂が多いことに気付いた。

そこで、この信号は、「採餌」の時と同様、受信者のダンスを止めさせる効果があった。

前述した様に、個々の「探索蜂」は、質の低い候補地の支持者を「分蜂蜂球」上で減らしやすくする様な性質を持っている。

いったん、ある候補地の支持者が、他の候補地の支持者よりも少なくなると、この相互抑制のメカニズムがその様な候補地のダンスを抑制して、速やかな意思の統一を成し遂げるのであろうとのこと。                              次号に続く。

検見川浜の夕暮れ

「探索蜂」間の相互作用として、質の低い候補地を示す「探索蜂」の「尻振り走行」ダンスを抑制する停止信号が他の蜂から発せられるとのこと。

これによって、質の高い候補地を速やかに決定する意思の統一がなされているのであろう、とすば働き蜂達は何と凄いことをやっていることか。

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2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    この写真も、いいですね。
    雲の出具合が、めずらしいと思います。

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