蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その18)
前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、
『探索蜂間の合意はどのようになされるか?』前号に続き、
興味深いことに、目的地との往復を繰り返すことでダンスが衰弱していくという傾向は、営巣場所の「探索蜂」特有のものであり、同じ様なダンスで「餌場」の場所を伝達する「採餌蜂」では見られない。
「採餌蜂」ではむしろ、「餌場」と「巣」との往復を繰り返すことで、1回のダンスにおける「尻振り走行」数は増加するという(Visscher,2003)。
このような違いがなぜ存在するのかは、まだ分かっていない。
もしかすると「営巣場所」を探している「分蜂群」は、候補地を1つに絞らなくてはならないが、「採餌」を行なっているコロニーは、1つの「餌場」に「採餌蜂」を集中させるよりも、複数の「餌場」を同時に利用した方が有利だからなのかも知れないとのこと。 次号に続く。
毎年見事な彼岸花を咲かせてくれるが、今年は遅くまで咲いている。
「分蜂蜂球」上で「営巣場所」を示して踊られる「尻振り走行」ダンスと、巣箱内で「餌場」を示して踊られる「尻振り走行」ダンス少し違いがあるとのこと。
「営巣場所」は一ヶ所に絞り込む必要があるが、「餌場」は一ヶ所に絞り込む必要がなく、数カ所あった方が花蜜や花粉収集には適している様だ。
「分蜂蜂球」上で踊られる「尻振り走行」ダンスと、巣箱内で「餌場」を示す「尻振り走行」ダンスには、違いがあるというはなし、おもしろいですね。このようなことを、発見したことも、興味深く思います。
ダンスは目的地の「方向」と「距離」を示します。
その目的地によってダンスの回数を変えているとのことです。