蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その13)
前号に続き「セイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、
『探索蜂間の合意はどのようになされるか?』前号に続き、
しかし、Seeley & Burhman(1999)が「探索蜂」を固体識別して観察したところ、大部分の蜂は一つの候補地を指してダンスをするだけで、ある候補地から別の候補地へとダンスを切り替えた蜂は、「全探索蜂」の14〜24%とあまり多くなかった。
しかも、切り替えた蜂もほとんどが二つの候補地を指してダンスを行っただけであった。
つまり、よりよい候補地へのダンスの切り替えは、「探索蜂」の合意の過程で中心的な役目は果たしていなさそうなのである。
その後の研究で明らかになったのは、「分蜂群」が営巣場所を選ぶ時には、社会性昆虫ならではの洗練された仕組みが威力を発揮しているということだった。
そのことを説明するために、「探索蜂」の行動についてもう少し詳しく述べておきたいとのこと。 次号に続く。
満開の時期となったクズの花
「大部分の蜂は一つの候補地を指してダンスし、残りの20%前後の蜂は別の候補地を指してダンスしている」とあるが、
どれほどの働き蜂が「探索」に出かけるのか当方は知る由もないが、この大部分である約80%の働き蜂のダンスで示す候補地が有力な最終地になる様だ。
探索蜂を固体識別して観察できるようにするため、どのような方法を採用しているのでしょうか。
働き蜂の背中に番号とかマーキングを
しているはずです。
色んな観察をする際、その様にしています。