蜜蜂ーセイヨウミツバチはどのように営巣場所を選ぶのか?(その6)
前号に続き、「セイヨウミツバチはどのように営巣 場所を選ぶのか?」玉川大学ミツバチ科学研究センター原野教授について、
『分蜂群レベルでの意志決定の概観」前号に続く、
すなわち、「分蜂蜂球」から見て、太陽の方角と候補地の方角がなす角度が、尻振り走行の長さ(時間)として表される。
営巣場所選びの初期段階では、「探索蜂」がそれぞれ異なる営巣候補地を発見してくるので、様々な場所を指して幾つもののダンスが踊られる。
しかし、次第にダンスによって宣伝される候補地の数は減ってゆき、最後には一つの候補地を示すようになる。
そうなってしばらくしてから、示された候補地に向かって「分蜂群」が飛び立つので、「探索蜂」が皆同じダンスを踊るこの状態は、「分蜂群」の中で「営巣場所」の合意がなされたことを示しているとのこと。 次号に続く。
「営巣場所」が合意され、いざ新居への出発のゴーサインは誰がどのように行っているのだろうか?
巣箱から「分蜂」が発生するプロセスと同じと思われるが、おそらく「働き蜂」が初動の行為を行い、次から次に外に出ていく「働き蜂」に引きずられる様に「母女王蜂」も外に出ていくのであろう。
ダンスで情報を伝達する昆虫は、他にもありますか?
ないと思います。
蜜蜂特有のコミニュケーション手段です。