蜜蜂ー「令和7年養蜂産業振興会講演会」(その5)
「令和7年養蜂産業振興会講演会」について、
『ミツバチの凄い脳力とそれが発達した理由』玉川大学名誉教授 佐々木正己氏
4月3日以来の続き、久々のアップ
ミツバチ社会では外部から得られた情報は、普通はローカルに処理されるだけで組織全体のものとはならない。
しかし、それでいて的確なコロニーレベルの状況判断ができるところが凄い。
例えば、家(巣)作りの現場を考えてみると、ヒトの場合はまず設計図を作る者がいて、様々な工事は監督者の下分業で進められる。
一方、ミツバチの場合はデザインの自由な変更はなく、設計図は全てのメンバーの頭の中に生まれながらにして書き込まれている。
したがって、作業は「何時でも」「誰でも」「途中から受け継いでも」できてしまうとのこと。 次号に続く。
蜜蜂のコロニーは、1匹の女王蜂、わずかな雄蜂と大多数の働き蜂から構成されている。作業は17タスクあるが、この作業は全て働き蜂が担っている。
働き蜂の寿命は、繁忙期で35日程度であり、生まれて半分の期間は巣箱内で内勤作業を、残り半分の期間は外勤作業を行う。これらの内勤外勤の作業が17ある。
働き蜂は、プログラミングされた17タスクが脳に刻まれて生まれてくるため、生まれて死ぬまでプログラミングどおりの作業を続けることになる。
作業は「何時でも」「誰でも」「途中から受け継いでも」できてしまう、ミツバチのすばらしい能力です。
どのようにこの能力を持つに行ったか、興味あります。
人間では、不可能なことです。
蜜蜂の世界はカースト制と言われています。