蜜蜂ー「分蜂」をめぐるドラマ(その3)
25日に続き『「分蜂」をめぐるドラマ』について紹介したい。
「ミツバチの世界」坂上昭一著によれば、
小枝にぶら下がった蜜蜂達の「集塊」は、蜂の密集した外皮と、比較的ルーズな内部からなる。すでに冬の越冬蜂でお馴染みの『蜂球』と同じ塊である。
以前紹介した「分蜂群」の『集塊』の様子であるが、約3kgの重さは有るだろうか。
この中継基地から探索蜂が四方八方に飛び立って新居を探索する。そして、帰ってきた探索蜂は得た情報を、あの素晴らしい通信手段『収穫ダンス』で報告される。
新居地候補の距離と方向が、仲間に伝達される。はじめは、様々な距離と方向が乱れ飛ぶ。しかし、より良い情報はより多くの蜂達を引きつけ、そこへの飛来数が増える。帰ると同じ情報を仲間に伝える。
こうして集塊上の情報の種類は次第に減り、同一情報の量が増える。ついにただ一つの情報が支配的ななった時、全体は中継地を引き払って新居へ飛び立つとのこと。 次号に続く。
これまでに何回となく、『分蜂』を経験し、巣箱に取り込もうとして準備していたら、既に新居地が決まったのか飛び立たれたこともある。
改めて「分蜂」のことを勉強し直し、現実の「分蜂」の様を見ると、まさに不思議なドラマと思い知らされる。
情報数が次第に減り、同一情報が増えて、ただ一つの情報に支配されるようになると、中継地から新居へ飛び立つとのことですが、
中継地に行ってから、新居に飛び立つまでの期間は、どのくらいですか?
次号で述べましたが、最大14日間も結論が出なかった例
があった様です。
私の経験では、最も早い時は1日でした。まず、3日間は
止まっていることが多いでしょう。