蜜蜂ー働き蜂は五、七角形の育房を作って建築上の問題を解決する(その6)

前号に続き「働き蜂は五、七角形の育房を作って建築上の問題を解決する」神戸大学大学院人間発達環境学研究科 佐賀達矢氏

『巣作り上のズレ解消方法の発見』前号に続き

詳細に観察した結果、2種類の大きさの育房をもつミツバチとクロスズメバチの全種で、小さい育房から大きい育房に移行する部分(移行部) に五角形と七角形のペアが作られことを確認した。

「移行部」では四、五、七、八角形の育房が観察されたが、全種の非六角形の内訳は、

四角形が0.35%、五角形が51.41%、七角形が45.76%、ハ角形が2.47%であり、ほとんどが五角形と七角形のペアだった。

大小の育房の大きさの比率は種ごとに異なり、セイヨウミツバチでは1.34倍、コミツバチでは2.63倍、クロコミツバチでは2.70倍の差があったとのこと。         次号に続く。

小さい育房から大きい育房に移行する部分「移行部」では四、五、七、八の育房が作れており、その中でほとんどが五、七角形であったとのこと。

ズレを修正するのには五と七角形を入れた方がより適切であることを蜂達は試行錯誤の中で学習したのであろうか?

おすすめ

2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    「移行部」の四、五、七、八角形の育房、色々あるんですね。
    造り分けをするところが、すごいと思います。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください