蜜蜂ー秀れた習性の一つ

父親が愛読していた、『大自然に学ぶわが蜜蜂人生』鳥居雅延著を再読したので、蜜蜂の秀れた習性の一つを紹介したい。

自然界の花は、花粉交配で風を頼りにする「風媒花」と虫を頼りにする「虫媒花」どちらも頼らない球根類に分別される。

虫媒花にとって蜜蜂が特に重要であるのは、一匹の蜜蜂は必ず同じ種類の花の蜜しか集めないと言う極めて強い習性を持っていること。

もう一つの習性は、蜜蜂は一つの花の蜜を一回の訪花で全て採取せずに半分残し、次の蜜蜂が訪花した時には更に半分残すこと。

決してむさぼることなく一つの花から少しずつ蜜を集め、多くの花を訪れる。これを多数の蜜蜂で行うことで花粉交配をより確実にしている。一見非効率に見えるこれらの二つの習性は、次の年も花を咲かせて欲しいと将来を見据えた実に素晴らしい能力と言えるであろう。

庭先にも色んな種類の花が咲いている。

おすすめ

2件のフィードバック

  1. 里山里海 より:

    こんにちは。
    優れた習性があるもんですね。その習性を見つけ出したこともまたすばらしいと思います。
    ハチは花からとった蜜を、どの部分に蓄えて飛行しているんですか?

    • nao_tenjp より:

      体内に胃とは別に蜜胃があり、そこに花蜜を蓄えます。蜜胃はタンクであり、帰巣して内勤蜂に口移しで全て与えます。内勤蜂は、それを巣に蓄えます。外勤蜂は内勤蜂から口移しで蜜を貰い、胃に入った蜜が採餌飛行の食糧であり、採取した花蜜は蜜胃と区分されます。

nao_tenjp へ返信する コメントをキャンセル

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください